学校のテストは何のために受けるのだと思いますか。
確かに、テストを受けないと「成績がつかない」、もしくは「オール1」になってしまうので、『テストは受けた方が良い』というのが一般的な考えでしょう。
しかし、テストだけでなく、出席日数や提出物を出していないと成績を付けてもらえない(学校による)のでテストだけ受けても意味がありません。
しかも、授業を受けずにテストだけ受けても、点数が取れないのも当然の事で、お子さんの自信を無くしてしまってますます学校へ行きたくなくなるという事も考えられます。
中学1~2年生であれば、受験に影響のない高校が多いので、そこまでテストを受ける事にこだわらなくても良いと思います。
公立の全日制高校(以下「公立高校」)では、中学3年生の内申点を考慮する高校が多いので、可能な限りテストを受けるようにしましょう。
公立高校は、欠席日数よりも、内申点と学力を見られるので、内申点が低いお子さんは『不登校枠』を利用して受験するという方法もあります。
都道府県によって1~3年の成績が内申書に記載される場合があるので必ず確認しましょう。
私立の全日制高校(以下「私立高校」)は、内申点を重視しない高校が多いのですが、公立高校とは反対に、出席日数をとても気にします。
年間欠席日数が30日を超えると審査の対象となると言われています。
私立高校の場合、沢山子どもたちが退学してしまったら、授業料を取れなくなってしまうので経営が成り立ちません。
なので出席日数の少ないお子さんは私立高校の受験に不利になってしまいます。
テストは自分のレベル(現状)を知る上で大切なものですが、お子さんのやる気を失ってしまう場合があります。
不登校のお子さんが高校に行きたい場合、内申点が低いので入試で高得点を出す必要があります。
私立高校では、内申点を重視しない学校もありますが、それでもそれなりの学力が必要です。
いま必要なのは、テストを受けてやる気を無くすことではなく、少しずつでも勉強する時間なのではないでしょうか。
内申点がもらえなくても、「定時制高校」や「通信制高校」など、様々な選択肢があります。
公立の全日制高校でも「不登校生枠入試」というのもあります。
地域や高校によって、内容が違うので情報は早めに手に入れておきましょう。
勉強が追いつけなければ、高校でもまた不登校になりかねません。
重要なのは、自分に自信を持つことです。
『勉強ができること』は、自信に繋がり、将来に繋がります。